草食系森ガールな

なんかもう、小説なんかどうでもよくなって来た~。
いぇ~い、ざまあみろ~、ハマグチのヤツ!
オマエなんかもうどうでもええわい!
ってどうしちゃったの、わたし?と頭では思いつつ、口からは鼻歌が漏れ、足元はスキップするダンサーのように軽い。
その夜わたしはひとり松田聖子の「青いサンゴ礁」の「わた~し~のこ~いは~」を口ずさみながら上機嫌で顔を洗い歯を磨くと、興奮冷めやらぬ火照り切った満面の笑顔で眠りの床に付いた。
するとアッと言う間に(極楽気分の中)睡魔に襲われ、口惜しくもそんな極上の時間は一瞬にして記憶の彼方へと消えて去って行くのだった。
わたしはその日、中目黒にあるベジタリアンカフェ、アラスカにいた。
ここはわたしが、確か今年の春頃からだったろうか?特にお気に入りのようで毎週のように通っている。
中でもランチメニューの玄米プレートにハマって以来、ここに来る時は決まってそれを注文する。
ベジミート、自家製がんもどきに野菜コロッケなどのメインメニューに玄米ライス、サラダ、小鉢の煮物が付いて1,050円。
ああそれにお吸い物とドリンクも。
ちなみに注文するドリンクもいつも一緒のアイスルイボスティーで、これがまた病みつきの美味しさ。
 ここに来て最初の頃は、ヘルシーだけどちょっとこの味、薄くて物足りないかも?なんて思っていたのだが、肉やジャンクを止めて以来そんな薄味が自分にとってちょうどいい頃合いの美味しさに変わり、なんかもう舌で味わうっていのではなく、そのヘルシーな全体の感覚を身体で実感するというか。
食生活の変化によって自分の味覚そのものなんてものが、本当に変わるもんだなあ???、なんて心から思う今日この頃であった。
店の内装も廃材の木目をベースとした北欧風のキッチンスタイルで、これがまたわたしにはまさにツボ。
そしてそこの店員は、みんな20代ぐらいのルーズカジュアルな女子たちで、それがまたいかにもの草食系森ガールな雰囲気で、そのたたずまいだけでも十分このわたしを相当に癒してくれるわけです。


今日はそのすぐ近くのコナミスポーツでのヨガ帰り。

ナカバヤシさんとの割り勘で買ったパナソニックの電動チャリでここまで通っているわけなのだが、ちなみにそのチャリ、コナミと同じビルのドンキホーテ本店で売っていたのをナカバヤシさんとふたり以前たまたま通りがけに見つけ、「みんなの買い物用にいいね」なんてふたり同意しつつも、なんとその場でいきなりナカバヤシさんが、「シェアハウス用ならば、割り勘でなら買ってもいいかも?」なんて言い出し、わたしもそれにすぐに便乗し、「それ、乗った!」なん てノリでその場で衝動買いしたものだった。
そしてそまあ、これもわたしの想定通りというか、どうせナカバヤシさんは日中仕事で外なわけだし、ほとんどわたしの独占状態?

なんて思っていたらまさにその通りとなり、実際のところこのチャリ、わたししか乗ってないんじゃないか?なんて、まあそんなことはどうでもいいのだが???、とりあえず今日もわたしは、このカフェでMacBookを前に終わらない小説を書き続けている。
そして例によって今日も全くページが進んでいない。

言う話を好きな

するとマスターは早口で興奮しながらこう語り始めた。
やっぱりモトコは『光の機関』のエージェントだったんだよ。
つまりオマエたちがこれから成し遂げるっていう仕事とそれに伴う身の危険性についてやっぱり???、それをそう、ナカバヤシに伝えにやって来たんだよ。
そのためにホンジョウ!彼女はオマエに近づいて探偵ごっこのだんどりまでも考えさせたんだ陽光女傭

おそらくあのイナガキのヤロウも『光の機関』に関係してるな。
アイツ今までなんにも連絡してこなかったくせに急に最近この店来るようになって、それでいきなり探偵やってるなんて言い出したんだから。
俺もちょっと怪しいと思ったんだよ。

そうだ、ホンジョウ?
オマエをモトコの店に連れて行ったヤツは誰だよ?
ソイツもきっと『光の機関』に関係ありだぞ」

マスター???、ちょっとたのむよ。
ここで『光の機関』はないだろう。
俺がモトコの店に行ったのだって全くの偶然で、看板が気になって飛び込みで入っただけだし。
マスターがまあ、そう言う話を好きなのもわかるけどさあ???」
とホンジョウは半分呆れ返ったようにそう言って、
とりあえずマスターの言い分はわかったよ。
それよりナカバヤシ
オマエが言いかけてたのはいったいなんだったんだ?」
とすぐに俺の方にそう振り返してきた。

ああ、その件なんだけどな陽光女傭
それが、まずはユリエのことなんだけど???」
と俺はためらいながらもまずはこう語り始めた。

ちなみにふたりとも???両性具有って聞いたことあるか?」

両性?具有?
な、なんだっけ?それ?

ああ、そうそう思い出した、確か???オトコとオンナの中間ってヤツだよな?
インターセックス?とかとも言うんだろ?最近」
と(意外にも博識な)マスターがきょとんとしながらもそう応える護頸枕

そう、それでユリエがまあ???、そのインターセックス?ってヤツだったってことなんだけど」
???!」

に腰を下ろしたコ

と勝手に納得したように言いながらナカバヤシさんはトオルの分の酒もコップに注いでトオルに手渡すDPM價錢
って言うかまあ、なんだかんだでこのわたしも大分もう気が済んできていたみたいで、
もう、はいはい。

トオルも乾杯」
と言ってトオルのグラスに自分のコップをカチッと重ねた。
翌日の3月30日、その日も朝からどんよりと雲の多い、寒い一日との予報だった。
コウは昼過ぎにメールでその旨を伝えつつ2時過ぎにわたしの住むシェアハウスに姿を現すと、そのほぼ時間どおりに入り口の呼び鈴を鳴らした。
わたしはその日あまり食欲がなく、ビタミンCのサプリを飲んだきりで朝から何も口にしていなかった。
よう」
とコウは言いつつドアを開け、いつもの呑気な笑顔で玄関に入って来るDPM枕頭
ああ、どうぞ」
お昼は?食べた?」
う?ん。

まあね」
とわたしは嘘をつく。
そう」
ああ、今日はここ、誰もいないから。
リビングにどうぞ?」
ああ、わかった。

じゃあ、お邪魔します」
と言ってリビングのソファに腰を下ろしたコウにわたしはさっきまで自分が飲んでいたのと同じローズヒップティーを彼の分も(ティーバッグにお湯を注いで)作り、そのカップをテーブルの上にそっと無言で置いた。
ああ、どうも????、ありがとう」
と、コウはそれに一瞬口を着け、
アチッ」
と言って今度はそれをフーッとさますように息を吹きかける。

それで?」
と勝手に和んでいるコウを催促するようにそう切り出すわたしに、
ああ???。

まあ、そう、そのなんて言いうか?」
と口ごもるコウ。
相手は?

それで、何処で知り合ったって選床褥 ?」
とわたしは彼に視線も合わせず、床の一点だけを見つめながら畳み掛けるようにさらにそう切り込んだ。
ああ、それが???」
それが?

何かを思いつ

とイナガキ探偵が口を挟み、まんざらでもないと言った表情を浮かべながらこう続けた。
探偵への依頼なんてものはねえ、もともとそう大したことじゃないんですよ。
誰だってほら、ちょっと考えてみりゃあ、ひとつやふたつ???探偵にでも依頼したいことなんてものはあるもんでしてね。
まあ、例えて言うなら???初恋の人に会ってみたい?なんてのとかね」

おお、それ!
それはあるかも、俺も会いたい!」
とマスターはさっきの態度から一変したようにそう反応する。

なるほど。
そう言えばアイツのオンナ絡みなら???ひとつ思い当たる節があるなあ」
と今度はホンジョウが納得したようにひとりそうつぶやく。
アイツ、たぶん俺に言ったこと忘れてると思うんだけど、ボストンに留学してた頃に出逢った、今でも忘れられないオンナがひとりいるって???、俺アイツから聞いたことがあるんだよ」

わかった!
それをホンジョウさんがもう一回ちゃんとナカバヤシさんにプッシュして思い出させ、やっぱり彼女にどうしても再会してみたい、ってそう思わせるってことね?!」
とモトコはクイズの解答に正解でもしたかのように喜んでそう答える。

まあ、とは言ったものの???そのナカバヤシさんって方が実際にそう思ったとしても、次に来るそのアクションに出るまでがねえ???、大抵の場合はかなり難しいんですけど」
と今度はイナガキがそう水を注す。

そうだよなあ。
実際、探偵に依頼なんてなあ。

って、あれ?
でも待てよ」
とクリエイターのホンジョウは何かを思いついたかのように上目遣いに天井を見上げ、しばらく考えこんだ末にこう言った。
そうだ、イナガキさん
なんかチラシとか持ってませんか?その探偵事務所の」

チラシ?
チラシねえ???。
ああ、確か鞄の中に」
とイナガキはごそごそと鞄の中をしばし漁ると、
ああ、ありました、これ」
と言ってカウンターの上にそのチラシとやらを置いた。

それはいたってシンプルなチラシだった。
白バックの中央に、
『イナガキ探偵事務所何でもお気軽にご依頼ください』
と言ったコピーラインが地味な縦書き明朝体で書かれ、そしてそのすぐ下に横書きで連絡先と思われる携帯の電話番号が記されている。

マスター?
あの???何かマジックとかあります?」
と言ったホンジョウに、
マジック?
マジック、マジック???。

調で話し掛

海を隔てての出来事だったからか、それがヒカルにとって現実だったのか、単なる彼女の夢想の延長だったのか、よくわからないような気もして???、都合のいいようだが、それがその情事への彼女の罪の意識を和らげていた、とも言えたSmarTone寬頻
それでも連絡先をこちらからは敢えて教えなかったリュウイチから、何処で調べたのか何度も自宅や携帯に電話がかかってくることがあり、ヒカルは着信画面でそれがリュウイチとわかるとすぐにそのまま電話を切った。

その日、
たまには三茶で飲もうよ?」
と言い出したミカリンにつき合ってヒカルは久しぶりに元住んでいた三軒茶屋に来ていた。
待ち合わせの場所は、スズラン通り奥にある居酒屋味とめ」SmarTone 續約
その一見風変わりなお店はいったいいつからここにあるのか?
ヒカルが住んでいたあの頃から、すでに”遥か以前よりある”といったたたずまいでそこにあったことはまちがいなく、イメージとしてはおそらく1960年代とか70年代に出来た?なんて言う朽ちかけ具合。
それでもその店の空間にはどこか下町にでもあるかのような妙に家族的で落ち着く空気が流れており、ヒカルも大学生だった頃に何度も足を運んだ記憶がある。
そしてそこにはいつ行ってもまったく年を取らない不思議なおばちゃんがいて、何度行っても決してこちらの顔を憶えてくれない。
それでいて、ついさっきまで一緒に縁側でお茶でも飲んでいたかのような馴れ馴れしい口調で話しかけてくる。
ヒカルがもう4年ぶりぐらいでその店に足を踏み入れると、
あら、お嬢ちゃん?
お久しぶり
とそのおばちゃんが初めて自分を憶えているかのような口調で話し掛けてきた。
ご、ご無沙汰です」
もしかしたらこのおばちゃん、以前からわざと憶えていないふりをしていただけなのかもしれない。
って、それにしてもこの混沌とした店内、以前来た頃と全くと言っていいほど変わっていない。
おそらくここ30年以上、何も変わっていないだろう。
もしかしたらこの値段の安さと言うのも、壁に貼られている紙に墨書きのメニューを開店当時から変えていないせいなのかもしれない。
まあ、それはいいとして、このちゃぶ台に座布団の座敷ってのがまた落ち着くんだよなあ、これが???って24歳にしてすでに自分は疲れたおっさんか?なんてひとりぼけとつっこみを脳内で展開しつつ、取りあえずキリンラガーの中瓶を注文し、手酌のグラスを一気に空けながら數碼通月費
うま!」

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彼に対し随分と

その後、帰りのタクシーの中でヒカルは、ホンジョウとのこれまでの何度かのセッションのことを思い出していた。
あれは確か4月上旬ぐらいの・・・5度目辺り?のセッションの時だったと思う。
ホンジョウは彼が以前(今まででもっとも深く)愛し、別れてしまったカノジョと7年ぶりに再会し、今後のふたりの関係についてヒカルはどう思うか?と訊いてきた時のことだった。
ヒカルは自分でも意外だったのだが、その彼に対し随分と余計なことを言ってしまったのだった。

過去世において自分はホンジョウナオキの母だった(ことがある)』
そして、その過去世のヒカルは育児放棄と言った形で彼を捨てたのだと浸大工商管理
だから、そのことを謝りたい・・・、そうヒカルはホンジョウに告げたのだった。

その唐突なヒカルの吐いた台詞について敢えて言うならば、そのひとつ前のセッションにおいて彼がヒカルに言った自分が女性に対し、どうしてもコミットできない」と言ったことへのひとつの回答ではあった。
そしてそのヒカルの吐いた言葉と彼が当時再会したと言うその(忘れられなかった)カノジョとホンジョウとの今後の展開についてはもちろん直接的になんの関係もなかったのだが、問題はそれを言った瞬間におけるヒカルのホンジョウに対する態度だったと言える。
ヒカルは自分がまた・・・あの光を奥底に宿す瞳」で彼を一瞬だけ見つめ、そしてその一連の台詞を意図的に吐いていたことを知っていた。
ホンジョウとのセッションの中で、彼の母であったところの自分と幼い子供だった彼の姿が見えたのは本当だった。
それでもヒカルはあのタイミングで彼にそのことを告げるべきではなかったのだ。
いや、仮にそう告げるにしても自分が例の・・・あのバイブレーションを瞳から発しさえしなければ特に問題はなかったのかもしれない浸大工商管理

自分は普通の人間以上のそんな力」を持っている。

ましてやヒーラーとクライアントとの関係性が、些細なひと言をより過剰なものとしてしまうと言う事実についてもヒカルは十分すぎるほど理解していたはずだった。
ホンジョウが再会したと言う以前愛していたカノジョ(ニカイドウミク)に関する相談をはぐらかすかのようにしてヒカルはその言葉を発したのだ。
ホンジョウがその行間を読むことをヒカルが期待し、その言葉を吐いた?そんな憶測なら仮に誰かがその会話をその場で聞いていたならいとも簡単に出来たたぐいのものだったにちがいない。
いやそんなタイミングや微妙なニュアンスのことはむしろ二の次だった。
根本的な問題は、その文脈におけるそのセンテンスの意味付けに関する問題だろう。
ホンジョウナオキは多くの女性遍歴を持ち、その中でひとりだけ忘れられなかった(再会した)カノジョの存在を意識しつつも、その誰ひとりに対してさえ自分の中で確信できるレベルのコミットメントを持つことができなかった。
そして今後も自分はそれを持てないのではないか?と彼はヒカルに言った。
そのタイミングでヒカルが、彼の過去世における母であり、彼を捨てた・・・」と言ったということは、そこで何を意味するか浸會大學BBA

ほぼ同時の

ジェシカは真っ赤なトレンチコートの下に10センチ近くのピンヒールを履いていた。
このオンナと日中に会うのは初めてだったが、やはりどう見ても素人には見えない。
本日のセレブ」と書いた看板と供に歩いているような気分だ倫敦銀 /">代。

ジェシカはそれからひと言も口をきかずに早足で歩き続けた。
あのピンヒールでよくこれだけ早く歩けるものだと思えるくらいのスピードで、スニーカーで歩くわたしの息が切れそうなくらいだった。

そして5、6分近くは経っていただろうか?
目の前で彼女はいきなりその歩を止め、道路と反対右側180度の方向に全身を向けたかと思うとそのまま腰から直角に折れ曲がる様に深々と礼をした。
ええ?
とわたしもあっけにとられ、つられるように同様の礼をしたところ、その目の前は神社の鳥居のようだった。
それからわたしたちは、両手と口を備え付けの尺ですくった水で清め、その本殿前にてお賽銭を入れ、縄を引いて鈴を鳴らすと、二礼二拍手で祈りの態勢に入る。
わたしはその時、一瞬酩酊したよう心地よさを感じたがすぐに我に帰り目を開けると代辦加按
こちらへ」
ジェシカがその本殿横に見える上り坂の小道を進むようにと目で合図を送ってきた。
わたしは引き続き従順な態度でその山道のような所々に添え木の段が設置されている坂道を登り始める。
こんなところにいきなり丘のような自然の風景があることを一瞬不思議に感じつつも、一分ほどでその坂を登り詰めると目の前にレストランのテラスのようなスペースが広がっていた。
そしてその右斜め上の方にはさらにそこから石段を登る白い礼拝堂のような建物があった。

こ、ここは?」
と思わずそう尋ねるわたしに、
ここがフィオレンテの丘。
そしてこれがその礼拝堂よ」
ジェシカは言った。

えっ?
こ、ここがフィオレンテ?」
ええ」
そうジェシカがわたしに答えたのとほぼ同時のタイミングで目の前のガラス張りのレストランのようなスペースの扉がゆっくりと開き、そこより見覚えのある満面の笑顔のオトコが現れた。

スナガワ???イワオ?

どうも、ホンジョウさん。
こんな所までわざわざ???」
そう彼は言いながらわたしに握手を求めてきたため、わたしもポカンと口を開けたままその握手に応える。

では参りましょうか?」
と言ってスナガワはその礼拝堂への石段を登り始め、わたしが戸惑ったような目でジェシカを見ると、彼女は顎でその後を着いて行くようにとの合図を送ってきた。
なるほどどうやら今日の主役はジェシカではなくこのスナガワと言うことなのだろう。
そう納得しそのまま彼の後に続いた。

礼拝堂の目の前に来るとスナガワが靴を脱いだので、わたしも自分のを脱ぎスナガワのと並べるようにして置いた。
ジェシカもピンヒールを脱ぐと、その足先にはトレンチコートとお揃いの真っ赤なネールが施されていた五金制品
わたしの視線はその一点に一瞬吸い込まれるようにフリーズしたが、すぐに我に帰るとスナガワが開けた礼拝堂の扉の中へと足を踏み入れた。

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